母「この人たち(KANA-BOON)って芸人じゃなかったのね」
時折、母親の放つ言葉というのは息子の予想の範疇を大きく超えてくることがしばしばある。愛すべき存在、尊敬すべき存在であるからこそ、母の突拍子もないへんてこな言動さえ愛くるしいのである。
今年で〇0代に区切りをつけた私の母親は、音楽が好きなのだが時代には全くと言っていいほど着いていけていない。唯一知ってるのはナオト・インティライミくらい。お前すげえな。
そんな母が、私がスマホでネットサーフィンをしているときに突然画面をのぞき込んできて言い放った一言が、最近私の中で話題である。
「あ、その人たちって芸人じゃなかったんだ。」
一瞬私は耳を疑った。まあ、流石に最近の邦ロックの知識なんて持ち合わせてはいないだろうから知らなくてもしょうがないのだが、なぜこの人たちを芸人と認識していたのか…?とりあえず、私の母からずっと芸人だと思われていたバンドをご紹介します。
KANA-BOON
現代の若者には絶大な支持を誇る、大阪堺のロックバンド、カナブンである(KANA-BOON)。四つ打ちを中心、というかもはや四つ打ちを武器としたキャッチ―で畳みかけるような楽曲が中高生を中心に火が付くようにブームを巻き起こした。ゆらゆらゆらゆら揺れ続けてるだけのバンドではない、なんでもねだってくるだけのバンドでもない。ここらへんで分かったかもしれないが、私はあまりKANA-BOONは聴かない。
未だにその勢いは健在である。アニメのタイアップ、CMソング、Mステ出演、なにかとロッキンオンジャパンの表紙に乗るなど私たちが普段生活している中で耳にしたり目にしたりする機会は少なくないはずだ。
最近ちょっと太ってきたせいか、なんとなく岡崎〇育に若干似てきたフロントマン谷口鮪率いるこのバンドは、売れ線の王道を突っ走り、見事貫きつつある。数々の成功を手にしたと言っても過言ではないこのスーパーバンドが、なぜ芸人と間違えられたのか…?
もぎもぎKANA-BOON?
なんぞこれは…?冠番組…?
実はこれ、SPACE SHOWER TVにおいて放送されている人気番組「もぎもぎKANA-BOON」である。こいつら、ラジオの冠ではなくテレビの冠番組を持っているというとんでもないバンドなのである。
もはや中高生の女子からなんかは熱狂的な人気を誇っているため、はたから見てるともはやアイドルである。やれめしだ、やれこいちゃん。かわいいかわいい~なんて言われてツイッターにちょっといい風にイラスト書かれて…いい気になるなよ!!(うらやましい)
そしてこの番組のコンセプトを調べてみると、どうやらKANA-BOONが毎週オリジナル企画に体を張ってチャレンジするらしい。
体を張ってチャレンジ…
芸人やんけ!!
安直な考え方をするとこうなります。母親が何をきっかけにこの番組のことを知ったのか、はたまたこの番組なんぞ知らずにただ風貌だけ見て思ったのかは知る由もありませんが(現在パートに出ています)、彼らはだんだんバンドでありつつもアイドル・芸人化しつつあるように感じますね~…。こういうバンドがいてもいいとは思うんですが、あんまり好きじゃないですね(苦笑)。
とはいえ…
彼が人気ロックバンドである、という事実は何も変わりません。これからもバンバンヒット曲を飛ばしていくんじゃないでしょうか、四つ打ちも少しは変化を見せるのではないでしょうか(個人的願望)。だけど、ちょっとアイドル化しすぎやぞ、KANA-BOON。