新・おんがくの時間

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今度はいきものがかりが活動休…え?放牧?なんのこっちゃ?

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去年の年末にWHITE ASHの解散の記事を書いたばっかりなのですが、またまた悲しい話題です。しかも、今回は音楽好きでなくてもグループ名は誰しも知っているような人気者たちが、活動を休止することを宣言しました。

 

1月5日の朝、寝ぼけ眼でテレビを見ていると何やら「活動休止を発表…」なんて声が耳に入ってきた。今度は誰だよ…と眠い目を擦って見てみると…ええっ!?いきものがかり!?

 

 

早速いきものがかりのオフィシャルサイトを覗いてみると、メンバーが牛のコスプレをして何やら文字の書いた板を持っている。その板にはいきものがかりからのお知らせ」と記されてある。活動を休止するということは前もってわかっていたが、とりあえず彼らからのコメントを確認してみることにした。

 

10年間、
3人で一生懸命に頑張ってきたので、

ここらで一度、
メンバーそれぞれ、
自由になってみようと思います。

好きなことをやってみたり、
新しいことをはじめてみたり、
ぼーっとゆっくりしてみたり、
行ってみたかったところへ旅に出てみたり。

それぞれの未来を、もっと広げるために。

3人の物語を、もっと長く、もっと楽しく、続けるために。


いきものがかり放牧宣言。

ここでひとまず「今まで、ありがとう。」
そして「これからも、よろしく。」

いきものがかりは3人が帰って来る場所です。
またみなさん笑顔で、会いましょう!

それでは行ってきます。

放牧!


いきものがかり 水野良樹吉岡聖恵山下穂尊 

 

(引用元:いきものがかり OFFICIAL WEB SITEより)

 

 

なるほど、活動休止とはいうもののソロ活動は行っていくようですね。確かに、ボーカルの吉岡さん以外の二人もラジオやテレビで単体で活動をしているみたいですし、ちょっといきものがかりがお休みってことなのかな…って放牧?へ?(笑)

 

 

一旦、いきものがかりのことを改めて知ろう

 

とりあえず、ざっといきものがかりのこれまでの歩みを振り返ります。私も断片的にしか知らないし、恐らくこのことがなければ調べてすらいなかったと思うので、いい機会だと捉えることにします。

 

1999年に小学生の時から同級生だった水野良樹山下穂尊が二人組のバンドを結成。同年の暮れにボーカルとして吉岡聖恵が加入し現在の編成に至った。結成当初から彼らの地元でもある神奈川県の厚木や海老名にある駅の近くで路上ライブを行っており、それを主体に活動を行っていた。

 

数年前に某テレビ番組では、当時のライブ環境が決して恵まれたものではなかったことを明かしていた。酔っ払いに絡まれたり、音を出していないのに通報されたりと困難を極めた路上ライブであったが、それを乗り越えて2003年にインディーズでアルバムをリリース。2006年にシングル「SAKURA」でメジャーデビューを果たした。

 

それからは吉岡の歌唱力と親しみやすいメロディでぐんぐん人気を集めていった。地上波の音楽番組には引っ張りだこで、2012年にはNHK紅白歌合戦の紅組トリを務めるという大役を果たした。今現在も老若男女、彼らの曲は安定した人気を誇っているのは、皆さんも肌で感じることだろう。ちなみに、意外だが彼らはシングセールスでオリコン1位を獲得したことがない。とはいえ、曲の知名度を鑑みればそこまで重大なことでもないように思える。

 

 

思わず口ずさむ、いきものがかりの名曲たち

 

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2009年に発売された両A面シングルの表題曲の一つであるこの「じょいふる」は、江崎グリコの製品「ポッキー」のCMソングに抜擢され、お茶の間に浸透しているはずだ。弾けるような明るいポップソングで、ライブではこのようになんちゃら乃風のごとくお客さんがタオルを振り回しているのが印象的だ。当時はCMの影響か中高生を中心に爆発的な人気を見せたので、私もよく記憶に残っている。ライブの前フリが長いのはご愛嬌(笑)。

 

 

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いきものがかりといえばこれ!という意見が多そうな名曲「ありがとう」である。2010年に発売され、自己記録タイのオリコン2位を記録したシングルに収録されている。この楽曲はNHK連続テレビ小説ゲゲゲの女房の主題歌として注目を集め、今でも卒業ソングや合唱曲として歌われ続けている。

 

歌番組で「ゲゲゲの女房」のヒロインだった松下奈緒がピアノで共演したり、クリス・

ハートや桑田佳祐など著名アーティストのカバーが多かったり、いきものがかりを代表する曲であることは間違いない。

 

 

 

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先に断っておくと、この「YELL」に関してはyoutubeに本人が歌う動画がなく、泣く泣くこちらで代用させていただいています。申し訳ない。

 

この曲は先ほど紹介した「じょいふる」と同じシングルに収録されている、両A面のもう一つである。歌詞の内容からも卒業生を送り出す歌として幅広く歌われており、合唱コンクールの課題曲にもなった曲である。「さよならは悲しい言葉じゃない」なんて、今回の”放牧宣言”と重なって少し悲しく聞こえてしまいますね。

 

 

 

解散ではなく、”放牧”期間

 

彼らは「いきものがかりが3人が帰って来る場所」と言っていますし、加えて彼らのコメントの後に記されたスタッフからのメッセージもこんな言葉がありました。

 

この新しい一歩をどのように伝えるか、チーム全体で考え、「放牧」と表現することに致しました。

ファンの皆様をはじめ、関係者の皆様にはご心配をおかけしてしまうことと思います。
これより一度、3人はそれぞれに自由な活動をして参りますが、「放牧宣言」にもある通り、彼らの帰る場所がいきものがかりであることに変わりはありません。

 

(引用元:いきものがかり OFFICIAL WEB SITEより)

 

 

これは、彼らが解散という決断をしたわけではないと強く念押しされていますね。思い返せば、2010年の人気絶頂期に半年間活動を行わなかった時期にスポーツ紙に活動休止と報道された件についてリーダーである水野は怒りをあらわにした場面もありました。

 

テレビやラジオに出ないとこの国では、睡眠時間を惜しまずレコーディングしていようが、命を削るような気持ちで楽曲を作っていようが、肉体を酷使して楽器や歌の鍛練をしていようが、ミュージシャンは『実質的な活動休止』と言われるらしい。しかもたった半年で。馬鹿らしい。

 

水野良樹

(引用元:http://www.j-cast.com/2010/12/15083600.html?p=all

 

 

いきものがかりは今なお国内で屈指の人気を誇るJ-POPトリオです。そんな彼らは役10年間ヒット曲を次々と生み出しており、その活躍は輝かしいながらも一方で持続させることはとても難しいことであると思います。そんな中で、先ほどの水野さんの言葉にもあった通り、絶え間ない努力や試行錯誤を繰り返す彼らがこの先の活動をより良いものにするための活動休止…いや”放牧”期間ならば、私たちは何も心配せず待つのが最良の行動でしょうね。

 

これは、初めのほうに自分が「悲しい話題」とは言ったものの、明るい前向きなコメントだと捉えていいでしょう。おそらく、メンバー内の不和とかが問題でもなさそうだし…下手な勘繰りは無用ですね。最後に、水野さんのツイートでお別れしたいと思います。それでは!