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新・おんがくの時間

様々なジャンルの音楽にあーだこーだ言うブログ。

下手なEDMよりPentatonixの方がアガる説

 

 

皆さんはアカペラ(正確にはア・カッペラらしい)をご存じだろうか。少し前に流行った、お笑い芸人ネプチューンがMCを務めたアカペラ日本一を決めるテレビ番組「ハモネプ」を覚えている方が多いだろうから恐らく説明は不要だと思うが、簡単に説明すると

 

楽器を用いず(無伴奏)に行う合唱、重唱

 

である。マイクを使うことを前提としており、特徴として声で打楽器などのパーカッションを表現するボイスパーカッション、通称ボイパ担当がいることが多い。主にベース担当とボイパ担当によって歌の土台が作られるため、構成としてはベードラが支えるバンドとほぼ同じである。若干未だにイメージが湧かない人のために、先ほど紹介した「ハモネプ」という番組で活躍しメジャーデビューを果たしたアカペラユニットRAG FAIRの楽曲を聴いてもらおう。

 

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ある程度音源にする際に調整などはされているものの、この楽曲には人の声以外に何か楽器が使われていることは一切ない。このグループのボイパ担当であるおっくんが日本のアカペラブームの火付け役と言っても過言ではないのだが、聴いていただければわかる通りまるで本物のドラムのような音を声だけで表現している。ハイハット、スネア、バスドラムまで。「いやいや、本物に比べたら大したことないじゃん」とか言う輩と話すつもりはありません。

 

ということで、このRAG FAIRの台頭をきっかけに日本にアカペラブームが巻き起こったわけである。今でも大学のサークル活動でアカペラをやっているところなんて星の数ほどあるはずだ。声ならではの美しいコーラスワークや、厚みのある重低音はクセになること必至だ。

 

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こちらは関西の大学生で結成され、「ハモネプ」でも見事優勝を果たしているグループA-Zである。大学生でこのクオリティであるんだから、日本のアカペラのレベルは決して低くない。実際にこのグループ以外の出場グループの動画もたくさんyoutubeに上がっているので見てほしい。当たり外れは多少あるが、素人目で見たら大体「うまっ!」ってなるから。

 

 

海外ではアカペラって流行ってるの?

 

よく、外国の流行は遅れて日本に来るなんてことを言われる。海外では、やはり日本を上回るアカペラ熱がうかがえる。まず、1990年代に世界的にヒットを飛ばしたBoyz II Menは知っておいて損はない。彼らは1992年にリリースした"End of the Road"で世界各国のチャートで1位を獲得し、ビルボードマガジンでは「1990年代で最も成功したグループ」で4位に挙げられるほど世界的知名度を持ったアカペラグループである。

 

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やはり黒人の歌声は人間の限界を超えているような印象を持つほどに力強く、底が知れないほど深い。そんな才能の持ち主が3人集まったらそりゃ恐ろしいほどのパワーを持ってるに違いない。ラスボスの集まりみたいなもんである。フリーザとセルとブウがまとめてかかってきたら誰も勝てるわけないのである。

 

また、海外では日本よりアカペラを育む環境が整備されている。「Sing off」という全米アカペラコンテストが現在シーズン5まで(多分)行われていて、先ほど紹介したBoyz II Menのメンバーであるショーン・ストックマンが審査員として登場しているのも注目ポイント。予選を勝ち抜いたグループがテレビで歌える、そして勝ち抜いていくコンテストだが、このコンテストの中でとんでもない逸材が見つかったのはSeason3の出来事だった…

 

Pentatonix

 

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ガチの化け物です。インチキしてるだろ(失礼)。

 

息ぴったりのコーラスワークや一人ひとりの歌唱力の高さも規格外だが、ベースとボイパに関しては完全に人間やめてる。ここまでブレることなく存在感溢れるベースを声だけでやってるなんてまさに”アメイジング”。ボイパは口の中に機械入れてるんでしょうね。間違いない。

 

これが実際のライブ映像であることが何よりの衝撃。コンテストという緊張感MAXの場でここまでのパフォーマンスができちゃう彼らの強心臓にはまったくもって脱帽としか言いようがない。才能の塊たちが努力をした結果がこれでしょう。

 

 

音源だともっと凄い

 

私は彼らのライブを生で見たことがないので(そりゃもちろん見たいんですが)、音源でしかなかなか彼らの歌を聴くことができません。そりゃあ編集段階でいろんな調整はされてるでしょう…が…

 

 

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約五分間、感動と驚嘆の連続です。圧倒されっぱなし。これ一応世界的なミュージシャンのDaft Punkの楽曲のメドレーなんですが、つなぎ方も完璧だし各曲のアレンジも凝ってて、メンバー全員しっかり見せ場がある。ここまでやられると、スタンディングオベーションしたくなる気持ちもわかるってもんです。カラコンまでカッコよく見えてきちまった

 

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加えて、オリジナルで作った曲もクオリティ高すぎ。途中のベースとボイパ(もはやあれは人間の成せる業なのか…?)の掛け合いのところなんか鳥肌もんです。人ってあそこまで低い声出せるんだな…しかもとってもセクシー。

 

と、ここまで彼らの音楽を聴いていた私の頭には一つの仮説が浮かびました。彼らの歌はコーラスやボイパも相まってもはやクラブで流れていても何らおかしくないようなダンスミュージックにも聞こえます。ベースの厚みも抜群だし音圧的にも問題なし。しかもカバーをやらせりゃ一級品、オリジナルでもセンス抜群。あれ?バカみたいにうるさい下手なEDMなんかより、Pentatonixのほうが盛り上がるんじゃない?ノレるんじゃない?少なくとも俺はノリノリです。全国のパリピの皆さん、Pentatonixを聴くことをお勧めします。

 

 

ちなみにさっきからずっと人外扱いしちゃってるボイパ担当のケヴィンですが、彼について少し調べて見ると興味深すぎたのでここで少しご紹介します。彼はグレナダアルジェリアというなんともイメージが付きにくいアフリカ系とイギリス系のハーフなんですが、アメリカの有名大学イエール大学に在学していた過去を持つ。なんと東アジアの研究を行っていたため中国語が堪能であり、将来は中国で医学を学ぼうとしていたようである。また、彼はチェロを弾けるという特技もある。チェロを演奏しながらビートボックスを奏でるチェロボキシングという動画をyoutubeにアップしたのがPentatonixに入るきっかけにもなったという。しかも絶対音感持ち。ハイ、もうお腹いっぱいです。

 

 

日本好きなPentatonix

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メンバーはインタビューなどで日本好きを公言しており、日本のテレビ番組にも出演した他、日本のアーティストであるPerfumeのカバーをするなど活動に多く表れている。えげつない低音を響かせているベース担当のアヴィはNARUTOの大ファンだそうだ。可愛いなオイ。

 

あと、最近だとスマホ用アプリの「パズドラ」のCMに出演しているのがタイムリーだろう。あのCMを見て「何、歌上手くない?あの外人」みたいになってPentatonixを知った人も多いかもしれない。入り口はどうあれ、彼らを知ってしまえば虜になること間違いなしだ。

 

 

最後に

 

幾つか動画を見てもらえばわかる通り、彼らの凄さは十分に皆さんにも伝わったと思います。流石に日本人と比べるのはお門違いかもしれないけど、外人特有の圧倒的な歌唱パフォーマンスに加え、あれだけ洗練されたコーラスやリズム、キメなどがすべて合わさってあれだけの歌が作り上げられているのは日本ではなかなか見られないことでしょう。

 

そんなアカペラの新時代モンスターPentatonixですが、彼らを追ってまた新しい才能が海外では続々と出てきています。恐るべし白人&黒人の歌唱力。海外のアカペラはPentatonixだけなんかじゃないと確信した、「Sing off」でのアマチュアグループのパフォーマンスを見てお別れしましょう。こんなのがゴロゴロいるんだもんなあ、こりゃあ凄い…。

 

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