新・おんがくの時間

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2016年12月31日にSMAPが解散するという事実

 

「日本を代表する国民的アイドルグループ」という言葉が一番似合うグループがSMAP以外にいるだろうか。確かにももクロだったりAKBだったり、アイドルグループは男女問わずいくつもあり、爆発的な人気を誇るものもあるが、今までの歴史を踏まえればSMAPという偉大で大きな壁はそうそう越えられるものではないはずだ。

 

しかし、そんな国民的なグループが今年いっぱいで解散することになる。もう日本中で話題になっているから、知らない人もいないと思うが、簡単な経緯としては今年の1月に雑誌などで解散報道がなされ、その後SMAP冠番組内で一連の報道に関する謝罪会見を行い騒ぎは収束した…と思われたが、8月に正式に年内を持って解散することが発表されたわけだ。

 

解散の理由とは

 

雑誌やインターネット上ではSMAP解散について様々な憶測が飛び交っている。ただ、おそらくSMAPが所属するジャニーズ事務所内でのトラブルが原因だろう。SMAPが売れていない若手の時代にマネージャーに自ら志願して就いた飯島マネージャーと、その手腕を恐れた副社長メリー喜多川の関係が悪化による飯島マネージャーの事務所退社が引き金になったと思われる。

 

恩人である飯島マネージャーについていくメンバーとジャニーズに残ろうとするメンバーの対立によってグループ内に亀裂が生じた。一連の報道から見るに、香取慎吾木村拓哉の対立だと思われる。稲垣吾郎と草彅剛は香取側についたため、木村は孤立状態になる。ネットでも、木村が悪者扱いされている解釈が多くなされている。

 

そんな中で、中居はどうにかSMAPを解散させまいと最後まで尽力したのだろう。しかし、その思いもむなしく、グループの解散は決定的になってしまった。

 

 

最後のメンバー全員の出演…?

 

 

つい最近にはSMAPがもう最後になるかもしれないメンバー全員でのテレビ生出演を冠番組内で放映し、大ヒット曲「世界に一つだけの花」を歌った。

 

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歌を歌いきると、五人そろって深く、そして長い一礼を見せた。そして幕が下り、顔を上げると真っ先に中居はカメラから顔を背け、涙をぬぐった。他のメンバーの顔も映し出され、それぞれ思い思いの表情をしていたのがわかった。紅白歌合戦の出場も辞退した彼ら全員の姿を見るのは、これが最後なのかもしれない。

 

 

個人的見解

 

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よく、いろんなバンドの話をする時とかは、「このバンドを知ったきっかけは…」って話を始めることが多いけど、SMAPに関しては正直何をきっかけに知ったのかなんて覚えていない。それくらいに有名すぎて、テレビを見たってラジオを聞いたって雑誌開いたってどこにでもいるような存在だった。私が生まれた時にはすでに大人気で、物心ついた時には今のように国民的なグループになっていた。もはやこの五人が揃っていることは当たり前のように感じていた。

 

他のジャニーズのグループなんかが活動を休止したりする中でも、SMAPが解散するなんて予想できないことだった。自分が生まれる前から活動をしていたのに、なくなってしまうなんて信じられない。

 

私の好きなバンドは解散しているものが多い。解散宣言をしたときに好きになっていたバンドは少ないが、解散を知った時の衝撃は大きかった。もうこのバンドのライブが見れない、そう思うだけで心にぽっかり穴が開くような感覚に襲われる。

 

SMAPに関しても同じような気持ちになったわけだが、私は別に特段SMAPが好きなわけでもないし、音源をたくさん持ってるわけでもない。知っている曲は多いかもしれないが、繰り返し聞くわけでもない。なのに、ここまで驚いているのは先ほども言ったようにあまりにも「当たり前」に存在していたものだったからなのかもしれない。

 

 

これからも記憶に残り続けるグループ

 

年内いっぱいで解散するSMAPだが、彼らはもともと言ってしまえば寄せ集めのようなものだったわけだ。スケートボーイズという光GENJIのバックダンサーの中から選ばれて結成されたのがSMAPだった。よくバンドの解散理由で「音楽性の違い」なんかが取沙汰されるが、SMAPを筆頭としたアイドルグループにはそんなものは存在しない。

 

 

仕事として彼らはグループを続けてきたわけだ。多少その中で長くやっていれば情も湧くだろうし、仲良くもなるだろう。現に最後に中居が泣いていたのはそういうことだろう。ただ、日常生活の人間関係でも当然あることだが、合わないものは合わない。ずっとテレビの前で仲良しごっこを演じていた可能性だって大いにあり得る。そう考えると28年間というのはとてつもなく長い時間だったのかもしれない。

 

 

とはいえ、彼らの歌やバラエティでの姿は私たちの記憶に鮮明に残っているはずだ。個人としてもグループとしてもSMAPは間違いなく日本を代表するアイドルだった。彼らの解散はアメリカのニューヨークタイムズ紙の見出しの中で、日本にとってイギリスのロックバンド「ビートルズ」の解散を上回る衝撃であるというような表現で伝えられたそうだ。今後も国内外でSMAPの音楽は流れ続けるだろうし、彼らのことを忘れてしまう人は限りなく少ないだろう。解散は悲しいことだが、メンバーの今後に期待したい。

 

最後に、今話題になっている、ソフトバンクからSMAPへの感謝を込めたCMでお別れしよう。

 

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