新・おんがくの時間

様々なジャンルの音楽にあーだこーだ言うブログ。

下手なEDMよりPentatonixの方がアガる説

 

 

皆さんはアカペラ(正確にはア・カッペラらしい)をご存じだろうか。少し前に流行った、お笑い芸人ネプチューンがMCを務めたアカペラ日本一を決めるテレビ番組「ハモネプ」を覚えている方が多いだろうから恐らく説明は不要だと思うが、簡単に説明すると

 

楽器を用いず(無伴奏)に行う合唱、重唱

 

である。マイクを使うことを前提としており、特徴として声で打楽器などのパーカッションを表現するボイスパーカッション、通称ボイパ担当がいることが多い。主にベース担当とボイパ担当によって歌の土台が作られるため、構成としてはベードラが支えるバンドとほぼ同じである。若干未だにイメージが湧かない人のために、先ほど紹介した「ハモネプ」という番組で活躍しメジャーデビューを果たしたアカペラユニットRAG FAIRの楽曲を聴いてもらおう。

 

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ある程度音源にする際に調整などはされているものの、この楽曲には人の声以外に何か楽器が使われていることは一切ない。このグループのボイパ担当であるおっくんが日本のアカペラブームの火付け役と言っても過言ではないのだが、聴いていただければわかる通りまるで本物のドラムのような音を声だけで表現している。ハイハット、スネア、バスドラムまで。「いやいや、本物に比べたら大したことないじゃん」とか言う輩と話すつもりはありません。

 

ということで、このRAG FAIRの台頭をきっかけに日本にアカペラブームが巻き起こったわけである。今でも大学のサークル活動でアカペラをやっているところなんて星の数ほどあるはずだ。声ならではの美しいコーラスワークや、厚みのある重低音はクセになること必至だ。

 

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こちらは関西の大学生で結成され、「ハモネプ」でも見事優勝を果たしているグループA-Zである。大学生でこのクオリティであるんだから、日本のアカペラのレベルは決して低くない。実際にこのグループ以外の出場グループの動画もたくさんyoutubeに上がっているので見てほしい。当たり外れは多少あるが、素人目で見たら大体「うまっ!」ってなるから。

 

 

海外ではアカペラって流行ってるの?

 

よく、外国の流行は遅れて日本に来るなんてことを言われる。海外では、やはり日本を上回るアカペラ熱がうかがえる。まず、1990年代に世界的にヒットを飛ばしたBoyz II Menは知っておいて損はない。彼らは1992年にリリースした"End of the Road"で世界各国のチャートで1位を獲得し、ビルボードマガジンでは「1990年代で最も成功したグループ」で4位に挙げられるほど世界的知名度を持ったアカペラグループである。

 

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やはり黒人の歌声は人間の限界を超えているような印象を持つほどに力強く、底が知れないほど深い。そんな才能の持ち主が3人集まったらそりゃ恐ろしいほどのパワーを持ってるに違いない。ラスボスの集まりみたいなもんである。フリーザとセルとブウがまとめてかかってきたら誰も勝てるわけないのである。

 

また、海外では日本よりアカペラを育む環境が整備されている。「Sing off」という全米アカペラコンテストが現在シーズン5まで(多分)行われていて、先ほど紹介したBoyz II Menのメンバーであるショーン・ストックマンが審査員として登場しているのも注目ポイント。予選を勝ち抜いたグループがテレビで歌える、そして勝ち抜いていくコンテストだが、このコンテストの中でとんでもない逸材が見つかったのはSeason3の出来事だった…

 

Pentatonix

 

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ガチの化け物です。インチキしてるだろ(失礼)。

 

息ぴったりのコーラスワークや一人ひとりの歌唱力の高さも規格外だが、ベースとボイパに関しては完全に人間やめてる。ここまでブレることなく存在感溢れるベースを声だけでやってるなんてまさに”アメイジング”。ボイパは口の中に機械入れてるんでしょうね。間違いない。

 

これが実際のライブ映像であることが何よりの衝撃。コンテストという緊張感MAXの場でここまでのパフォーマンスができちゃう彼らの強心臓にはまったくもって脱帽としか言いようがない。才能の塊たちが努力をした結果がこれでしょう。

 

 

音源だともっと凄い

 

私は彼らのライブを生で見たことがないので(そりゃもちろん見たいんですが)、音源でしかなかなか彼らの歌を聴くことができません。そりゃあ編集段階でいろんな調整はされてるでしょう…が…

 

 

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約五分間、感動と驚嘆の連続です。圧倒されっぱなし。これ一応世界的なミュージシャンのDaft Punkの楽曲のメドレーなんですが、つなぎ方も完璧だし各曲のアレンジも凝ってて、メンバー全員しっかり見せ場がある。ここまでやられると、スタンディングオベーションしたくなる気持ちもわかるってもんです。カラコンまでカッコよく見えてきちまった

 

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加えて、オリジナルで作った曲もクオリティ高すぎ。途中のベースとボイパ(もはやあれは人間の成せる業なのか…?)の掛け合いのところなんか鳥肌もんです。人ってあそこまで低い声出せるんだな…しかもとってもセクシー。

 

と、ここまで彼らの音楽を聴いていた私の頭には一つの仮説が浮かびました。彼らの歌はコーラスやボイパも相まってもはやクラブで流れていても何らおかしくないようなダンスミュージックにも聞こえます。ベースの厚みも抜群だし音圧的にも問題なし。しかもカバーをやらせりゃ一級品、オリジナルでもセンス抜群。あれ?バカみたいにうるさい下手なEDMなんかより、Pentatonixのほうが盛り上がるんじゃない?ノレるんじゃない?少なくとも俺はノリノリです。全国のパリピの皆さん、Pentatonixを聴くことをお勧めします。

 

 

ちなみにさっきからずっと人外扱いしちゃってるボイパ担当のケヴィンですが、彼について少し調べて見ると興味深すぎたのでここで少しご紹介します。彼はグレナダアルジェリアというなんともイメージが付きにくいアフリカ系とイギリス系のハーフなんですが、アメリカの有名大学イエール大学に在学していた過去を持つ。なんと東アジアの研究を行っていたため中国語が堪能であり、将来は中国で医学を学ぼうとしていたようである。また、彼はチェロを弾けるという特技もある。チェロを演奏しながらビートボックスを奏でるチェロボキシングという動画をyoutubeにアップしたのがPentatonixに入るきっかけにもなったという。しかも絶対音感持ち。ハイ、もうお腹いっぱいです。

 

 

日本好きなPentatonix

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メンバーはインタビューなどで日本好きを公言しており、日本のテレビ番組にも出演した他、日本のアーティストであるPerfumeのカバーをするなど活動に多く表れている。えげつない低音を響かせているベース担当のアヴィはNARUTOの大ファンだそうだ。可愛いなオイ。

 

あと、最近だとスマホ用アプリの「パズドラ」のCMに出演しているのがタイムリーだろう。あのCMを見て「何、歌上手くない?あの外人」みたいになってPentatonixを知った人も多いかもしれない。入り口はどうあれ、彼らを知ってしまえば虜になること間違いなしだ。

 

 

最後に

 

幾つか動画を見てもらえばわかる通り、彼らの凄さは十分に皆さんにも伝わったと思います。流石に日本人と比べるのはお門違いかもしれないけど、外人特有の圧倒的な歌唱パフォーマンスに加え、あれだけ洗練されたコーラスやリズム、キメなどがすべて合わさってあれだけの歌が作り上げられているのは日本ではなかなか見られないことでしょう。

 

そんなアカペラの新時代モンスターPentatonixですが、彼らを追ってまた新しい才能が海外では続々と出てきています。恐るべし白人&黒人の歌唱力。海外のアカペラはPentatonixだけなんかじゃないと確信した、「Sing off」でのアマチュアグループのパフォーマンスを見てお別れしましょう。こんなのがゴロゴロいるんだもんなあ、こりゃあ凄い…。

 

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今度はいきものがかりが活動休…え?放牧?なんのこっちゃ?

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去年の年末にWHITE ASHの解散の記事を書いたばっかりなのですが、またまた悲しい話題です。しかも、今回は音楽好きでなくてもグループ名は誰しも知っているような人気者たちが、活動を休止することを宣言しました。

 

1月5日の朝、寝ぼけ眼でテレビを見ていると何やら「活動休止を発表…」なんて声が耳に入ってきた。今度は誰だよ…と眠い目を擦って見てみると…ええっ!?いきものがかり!?

 

 

早速いきものがかりのオフィシャルサイトを覗いてみると、メンバーが牛のコスプレをして何やら文字の書いた板を持っている。その板にはいきものがかりからのお知らせ」と記されてある。活動を休止するということは前もってわかっていたが、とりあえず彼らからのコメントを確認してみることにした。

 

10年間、
3人で一生懸命に頑張ってきたので、

ここらで一度、
メンバーそれぞれ、
自由になってみようと思います。

好きなことをやってみたり、
新しいことをはじめてみたり、
ぼーっとゆっくりしてみたり、
行ってみたかったところへ旅に出てみたり。

それぞれの未来を、もっと広げるために。

3人の物語を、もっと長く、もっと楽しく、続けるために。


いきものがかり放牧宣言。

ここでひとまず「今まで、ありがとう。」
そして「これからも、よろしく。」

いきものがかりは3人が帰って来る場所です。
またみなさん笑顔で、会いましょう!

それでは行ってきます。

放牧!


いきものがかり 水野良樹吉岡聖恵山下穂尊 

 

(引用元:いきものがかり OFFICIAL WEB SITEより)

 

 

なるほど、活動休止とはいうもののソロ活動は行っていくようですね。確かに、ボーカルの吉岡さん以外の二人もラジオやテレビで単体で活動をしているみたいですし、ちょっといきものがかりがお休みってことなのかな…って放牧?へ?(笑)

 

 

一旦、いきものがかりのことを改めて知ろう

 

とりあえず、ざっといきものがかりのこれまでの歩みを振り返ります。私も断片的にしか知らないし、恐らくこのことがなければ調べてすらいなかったと思うので、いい機会だと捉えることにします。

 

1999年に小学生の時から同級生だった水野良樹山下穂尊が二人組のバンドを結成。同年の暮れにボーカルとして吉岡聖恵が加入し現在の編成に至った。結成当初から彼らの地元でもある神奈川県の厚木や海老名にある駅の近くで路上ライブを行っており、それを主体に活動を行っていた。

 

数年前に某テレビ番組では、当時のライブ環境が決して恵まれたものではなかったことを明かしていた。酔っ払いに絡まれたり、音を出していないのに通報されたりと困難を極めた路上ライブであったが、それを乗り越えて2003年にインディーズでアルバムをリリース。2006年にシングル「SAKURA」でメジャーデビューを果たした。

 

それからは吉岡の歌唱力と親しみやすいメロディでぐんぐん人気を集めていった。地上波の音楽番組には引っ張りだこで、2012年にはNHK紅白歌合戦の紅組トリを務めるという大役を果たした。今現在も老若男女、彼らの曲は安定した人気を誇っているのは、皆さんも肌で感じることだろう。ちなみに、意外だが彼らはシングセールスでオリコン1位を獲得したことがない。とはいえ、曲の知名度を鑑みればそこまで重大なことでもないように思える。

 

 

思わず口ずさむ、いきものがかりの名曲たち

 

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2009年に発売された両A面シングルの表題曲の一つであるこの「じょいふる」は、江崎グリコの製品「ポッキー」のCMソングに抜擢され、お茶の間に浸透しているはずだ。弾けるような明るいポップソングで、ライブではこのようになんちゃら乃風のごとくお客さんがタオルを振り回しているのが印象的だ。当時はCMの影響か中高生を中心に爆発的な人気を見せたので、私もよく記憶に残っている。ライブの前フリが長いのはご愛嬌(笑)。

 

 

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いきものがかりといえばこれ!という意見が多そうな名曲「ありがとう」である。2010年に発売され、自己記録タイのオリコン2位を記録したシングルに収録されている。この楽曲はNHK連続テレビ小説ゲゲゲの女房の主題歌として注目を集め、今でも卒業ソングや合唱曲として歌われ続けている。

 

歌番組で「ゲゲゲの女房」のヒロインだった松下奈緒がピアノで共演したり、クリス・

ハートや桑田佳祐など著名アーティストのカバーが多かったり、いきものがかりを代表する曲であることは間違いない。

 

 

 

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先に断っておくと、この「YELL」に関してはyoutubeに本人が歌う動画がなく、泣く泣くこちらで代用させていただいています。申し訳ない。

 

この曲は先ほど紹介した「じょいふる」と同じシングルに収録されている、両A面のもう一つである。歌詞の内容からも卒業生を送り出す歌として幅広く歌われており、合唱コンクールの課題曲にもなった曲である。「さよならは悲しい言葉じゃない」なんて、今回の”放牧宣言”と重なって少し悲しく聞こえてしまいますね。

 

 

 

解散ではなく、”放牧”期間

 

彼らは「いきものがかりが3人が帰って来る場所」と言っていますし、加えて彼らのコメントの後に記されたスタッフからのメッセージもこんな言葉がありました。

 

この新しい一歩をどのように伝えるか、チーム全体で考え、「放牧」と表現することに致しました。

ファンの皆様をはじめ、関係者の皆様にはご心配をおかけしてしまうことと思います。
これより一度、3人はそれぞれに自由な活動をして参りますが、「放牧宣言」にもある通り、彼らの帰る場所がいきものがかりであることに変わりはありません。

 

(引用元:いきものがかり OFFICIAL WEB SITEより)

 

 

これは、彼らが解散という決断をしたわけではないと強く念押しされていますね。思い返せば、2010年の人気絶頂期に半年間活動を行わなかった時期にスポーツ紙に活動休止と報道された件についてリーダーである水野は怒りをあらわにした場面もありました。

 

テレビやラジオに出ないとこの国では、睡眠時間を惜しまずレコーディングしていようが、命を削るような気持ちで楽曲を作っていようが、肉体を酷使して楽器や歌の鍛練をしていようが、ミュージシャンは『実質的な活動休止』と言われるらしい。しかもたった半年で。馬鹿らしい。

 

水野良樹

(引用元:http://www.j-cast.com/2010/12/15083600.html?p=all

 

 

いきものがかりは今なお国内で屈指の人気を誇るJ-POPトリオです。そんな彼らは役10年間ヒット曲を次々と生み出しており、その活躍は輝かしいながらも一方で持続させることはとても難しいことであると思います。そんな中で、先ほどの水野さんの言葉にもあった通り、絶え間ない努力や試行錯誤を繰り返す彼らがこの先の活動をより良いものにするための活動休止…いや”放牧”期間ならば、私たちは何も心配せず待つのが最良の行動でしょうね。

 

これは、初めのほうに自分が「悲しい話題」とは言ったものの、明るい前向きなコメントだと捉えていいでしょう。おそらく、メンバー内の不和とかが問題でもなさそうだし…下手な勘繰りは無用ですね。最後に、水野さんのツイートでお別れしたいと思います。それでは!

 

 

 

 

 

新宿&下北沢から将来出て来るニューカマーバンドを調査した件

 

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新宿。そこはもはや迷路である。まず新宿駅に着いてみれば、出口がアホみたいにある上に、とりあえず地上に出てみれば客引きのオンパレードである。禁止されてるんだろ?どっか行ってくれよ…。ちなみに、友達から聞いたんですけど新宿の街って深夜に水撒いて綺麗にしているって本当ですかね。

 

 

下北沢。言わずと知れたサブカルタウン。ヴィレッジヴァンガード、飲み屋、マック、古着屋、古着屋、古着屋。大体そんな感じ。一眼レフ持って行かないと殺される。何気ない脇道とかにあるアンティークショップに入らないと今後出禁になる。そんな愉快な街。

 

 

この2つの街には、他に比べてライブハウスが多い印象を持つ。調べただけでも、下北沢が30件、新宿が92件(コンサートホールとかも含まれてるらしい)。そんなあるんだから、それだけ多くのバンドマンが利用する街であるのは確かだ。そして、そのバンドマンの中から、次のロッキンオンジャパンの表紙に出るやつが出てくるわけである。そんな夢に満ち溢れている街が、新宿であり下北沢である。

 

 

でも、そんなに頻繁にライブハウスって行くもん?

 

 

ちょっとここからは、このブログを読んでいるということから少しは音楽に興味を持っている方々という前提で話をするが、正直結構音楽良く聴く人でも、新宿や下北沢のライブハウスに頻繁に足繫く通っている人は少ないと思う。「知らないバンドばっかりだけど…なんか今日はむしゃくしゃするし、ライブハウス行ってみようかなっ」

 

ねーよ。そこまで現実は甘くない。

 

 

お気に入りのバンドの対バンでたまたまライブで見たバンドがたまたまカッコよかった!音源買ってみようということはあるだろう。だが、それって相当低い確率である。ただでさえそんな週に何度も行くわけでもないライブ、しかも知ってるバンドのライブじゃなかったらなかなか高いお金出して行く気も起きない、ドリンク代が値上げしている、様々な理由が重なって足取りは重くなっていく。

 

 

だから、基本的に今の時代の音楽との出会いの場はyoutubesoundcloud、まあ強いて言うならツタヤくらいだろう。ただ、これも相当な物好きじゃないと、名前も知らないバンドに時間やお金をかけることをためらうのが一般消費者の性だろう。

 

 

というわけで…

 

今回は、まだ雑誌などで大きく特集されていないような”これから”のバンドたちを紹介します。あらかじめ、新宿下北沢界隈でよくライブをしているバンドマンの知り合いにインタビューをしてきました。バンドマンから見た、オススメバンドなので安心してご覧ください。ちなみに、その知り合いのバンドは後々ちゃんとこのブログで紹介しますので、お楽しみに(笑)。

 

 

teto

 

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なんでも、最近よくいろんなバンドに対バンで呼ばれているようで、告知などで見る回数が大幅に増えてきた噂のバンドだそうだ。まあ、このバンド2016年から活動しているんだからそりゃ最近見かけ始めたに決まってるんだが、とにかく勢いが凄いのがPVからもわかる。意味があるようでないようであるようでない、マシンガンのように放たれる歌だが、メロディはどこか懐かしさを感じさせる。鋭すぎるように見せかけて、どこかポップさも隠し持ってる。なんだか、「tetoって〇〇ってバンドに似てるね」ってのが思い浮かばないあたり、唯一無二性は確実にある。

 

他にyoutubeにアップされているPV「高層ビルと人工衛生」も併せて聞いてほしい。こちらの方が、より良い意味での古めかしさ、懐かしさを持っている。

 

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 ツイッターなんかでライブが最高だったというツイートをよく見かけた。やはり、生粋のライブバンドはライブをやればやるほど話題になっていく。そして売れていくんだろう。tetoもおそらくその類だろうから、大手音楽雑誌よりも先にtetoを自分のものにしてやってください(ライブ見に行ってくださいの意)。

 

 

キイチビール&ザ・ホーリーティッツ

 

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正直初めて聴いた時、度肝を抜かれた。凄いな、まだこんな奴らがライブハウスには眠ってるのか。こんなキャッチ―な曲作れるのは紛れもなく天才の類だ。違いない。

 

このギターを持ってるフロントマンがキイチビールさんです。そういう名前だったのね、ちょっとびっくり。他にもベース、ドラム、キーボード、女性コーラスがいて、5人組のバンド編成となっている。2015年に結成され、2016年に初ライブを果たしたこれまた最近のバンドである。初ライブで歌った「かっぱえびせん」をきっかけにじわじわと注目が集まり、今では企画を行えば満員になるような人気急上昇のバンドである。

 

「下北沢っぽい」って多分いろんなジャンルに使えちゃうと思うからあんまり使いたくないんだけど、紹介するとき使っちゃいそう。えっと、じゃあ「昼下がりの下北沢をぷらぷら歩いているときっぽい」にしておきます。

 

私の知り合いはこのバンドとも対バンをしており、「できれば教えたくない」というほどに自分だけのお気に入りにしておきたいバンドなようだ。フロントマン、キイチビールのポップスにぴったりな歌声が最高にキャッチなーメロディに乗ってるんだから、ハッピーになってしまうこと間違いなしである。ところで、あるサイトに載っていた、彼らのCDを評したコメントが面白かったので最後に載せておく。

 

ライブでも人気の「キイチビールのテーマ」、「かっぱえびせん」など4曲を収録、電気を幾度となく止められている人間が、どうしてこんな良い曲を書けるのでしょうか、、、

 

http://www.mona-records.com/shop/item/post_437.php

 

 

 

evening cinema

 

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マジでいっぺん聴いてくれ。俺の単なる予感だけど、いずれ天下を取りかねないようなバンドを見つけたんだ。

 

一番皆さんに知ってほしいバンド、それがこのevening cinema。渋谷が主な活動拠点ではあるみたいなんだけど、下北でもよくライブしてるそうなので紹介させてもらいやす。良質すぎるAORサウンド、オシャレでいてグッとくる。70年代、80年代の松田聖子なんかを聴いていた人たちが感じていたであろう、音楽で味わう儚さや甘酸っぱさが現代にもあった。キーボードの電子音で宙に浮かせられながらも、ベースやドラムのリズムで踊りだしてしまうような不思議な感覚。心地よすぎるポップスの形である。

 

また、ボーカルの原田の声は今の時代に逆らっているかの如く、優しいが新しすぎない。ギターが時折エモさを醸し出してくるのもとても良い。もうホントにドンピシャすぎて…今度evening cinemaについては記事書きます。この尺じゃまとめきれない。調べてるうちにsoundcloudの音源聴いたら鳥肌立っちまったよ、今書いてるの深夜2時だぜ…。

 

 

 

いかがでしたか?

 

3つしか紹介していないんですが、それぞれが個性強すぎてこれ以上紹介するとまとまりなさすぎるので(今もないけど)ここでやめておきます。知ってる人は知っているバンドばかりなんでしょうけど、これをきっかけに知った皆さんもいることでしょう。ぜひ、どのバンドもライブがやはり最高だとおもうので、ぜひ新宿や下北沢のライブハウスに足を運んでみてくださいね!ご協力いただいた知り合いのTさん、ここで感謝をさせていただきます、ありがとうございました!それでは。

 

 

 

最初に見るならこれだ!私的ラーメンズのおすすめコント5選

 

 

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2017年1月1日、ラーメンズという私が愛してやまないお笑いコンビから突然お年玉が届いた。様々なwebメディアでも取り上げられたが、ラーメンズ小林賢太郎が自身の公式サイトを元旦に更新したのだ。その内容は…

 

 

さてさて、ラーメンズ全17公演のうち、100本のコントが映像ソフト化されているのですが、本日2017年1月1日、全部YouTubeにアップしました。


なお、これによる広告収入は、日本赤十字社を通じ、各地での災害の復興に役立てていただきます。

 

(引用元:http://kentarokobayashi.net/message

 

 

これに関しては流石の私も狂喜乱舞したものである。まず、ラーメンズとして公式にアナウンスがあっただけでも嬉しいものだ。昨年放送された「小林賢太郎テレビ8」において7年ぶりにラーメンズの二人が共演したわけで、ラーメンズは解散したり活動休止したりしてるわけではないが、二人が揃って活動しているのを見るのが近年はほとんどなかったコンビだった。

 

私は友人に勧められ見事にドハマりしたクチなのだが、恐らくそれがなかったらなかなかこのラーメンズというコンビを知るきっかけには出会えないのではないかと思う。確かに一部のファンたちによるカルト的な人気はあるのだが、テレビ出演もほぼないし、ラーメンズとして揃うことがあまりない以上、コンビ名が公の場で語られること自体少なすぎる。ということは、この記事を見ても「ラーメンズ?なんか聴いたことあるけど、知らないなあ」というような方々が多いのかもしれない。

 

ということで、簡単にラーメンズというコンビについておさらいしつつ、今回公開された100本のコントの中から選りすぐりの(私の嗜好も入っているが)ものをいくつか紹介したいと思う。ちなみに、今回の記事はまじで音楽の話は無い

 

 

ラーメンズとは

 

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ラーメンズは、1996年に片桐仁(画像左)と小林賢太郎(画像右)によって結成されたお笑いコンビである。多摩美術大学の学生だった二人がコンビを組み、1999年にNHK爆笑オンエアバトルでブレイクを果たす。とはいえ、彼らの主戦場はテレビではなく舞台である。1998年から行う単独公演のチケットはとてつもない争奪戦になるほどの人気ぶりだ。ちなみに、第17回公演の「TOWER」(2009年)以降は単独公演は行われていない。

 

彼らのコントは最近よくテレビで見るような数分の尺ではなく、基本的に10分はゆうに超えるものが多い。一般的な感覚で言えば少し短めのお芝居を見ているようなものだ。ラーメンズにはもはやボケとツッコミという概念はあまり関係がなく、しばしば「お笑いと演劇の中間」というジャンルとして捉えられる。彼ら自身も爆笑だけを求めているわけではないようだ。

 

現在は個人での活動が主であり、片桐は彫刻や陶芸に加えて役者としてドラマに出ることもしばしば。小林は漫画やエッセイを副業にしており、今なお舞台での活動も積極的に行っている。

 

コントの完成度や独特の雰囲気に虜にされた業界人も多く、芸人がリスペクトする芸人であることは確かであろう。一方で、昨今の「エンタの神様」や「爆笑レッドカーペット」などの短いネタ番組を見て育ってきた私たちには少し長すぎて見る気が起きないという結論に至ってしまう人も多い。ただ、ラーメンズのコントを最後まで見終わった後に満足感を得られる可能性は極めて高いと思われる。作りこまれたコントを個性あふれる二人の演者が演じているのだから、クオリティも自ずと高くなるわけである。

 

 

ラーメンズ おすすめコント集

 

それではここからは私がお勧めするラーメンズのコントをご紹介しようと思う。ぜひ、ラーメンズ入門として活用していただきたい。

 

 

日本語学校アメリカン(公演「椿」より)

 

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これは完全に勢いで持っていっている。コバケンの勢いが特に凄い。大人から子供まで楽しめるコントだろうなあ。とりあえず意味わからなくても「田中角栄」で笑ってしまう。こういう言葉遊びみたいなのが本当にラーメンズは得意。ちなみに最後のラップはまじで才能がやばい(語彙力皆無)。国木田独歩独歩独歩ォ!!!

 

 

 

 

怪傑ギリジン(公演「CHERRY BLOSSOM FRONT 345」より)

 

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打って変わって、片桐仁がメインのコント。コバケンはもはや最初以外言葉すら発しない(たまに笑っちゃってるのがまた面白い)。竹馬を操るギリジンの独り舞台のようなものである。音楽に乗せて歌を歌うのが主軸だが、小気味良いリズムの中に突然「はいギリギリテレフォン!」は反則…早く言ってよね~。ちなみに、このシリーズはいくつかあるので、良かったら見てみてください。このキャラは下手するとハマって抜け出せません。

 

 

イモムシ(公演「ALICE」より)

 

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ラーメンズのコントではほとんど小道具は使われずセットも簡素なのだが、このイモムシの小道具は必要不可欠なものである。というか、コバケンは女役も上手い。演技上手すぎてマジで怖い。女の人が演じる女役よりももしかしたら男性から見た客観的女性像が入ってるから男の私には共感しやすいかもしれないくらい。それに加え、素敵なハッピーエンドでコントは幕を閉じます。意外と、ラーメンズのコントの中では珍しい、のかも?

 

 

器用で不器用な男と不器用で器用な男の話(公演「鯨」より)

 

 

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個人的にとても好きなコント。というか、作品。社会的には成功を収めているけど、人間的にどこか欠如しているコバケンと、夢を追いかけるが上手く行かない片桐。次第にコントが進むにつれて、私は”笑う”というスタンスでこのコントを見れなくなっていた。それは、お笑い芸人としての評価としてはどうなのかと思うが、ラーメンズとして考えた時、逆に賛辞を贈りたいという意味の表現であると思ってほしい。

 

根底にはもちろんお笑いの要素がある。だが、彼らの迫真の演技にはどこか切なさが漂う。本当だったらウザイと感じてしまうようなコバケンの役柄も、コバケンだからこそどことなく愛せてしまう。そして、そんな彼は不器用ながらもとても純粋なのだ。

 

お金はあるよ マンションも買ったよ でもね 何一つ面白い事なんて無かった

 

小林賢太郎

(引用:”器用で不器用な男と不器用で器用な男の話”より)

 

最後のコバケンの独白のシーンで私は泣きそうになってしまう。片桐の表情もとってもイイ。観客の笑い声が少し邪魔に思えるほどにこのシーンは見入ってしまう。「やめろよ」の声色が変わるところで少し鳥肌が立つ。…見終わってみて、改めてタイトルを読み返すと、思わずため息をついてしまう。初見では、器用で不器用?不器用で器用?どういうこっちゃ?っていう感じだったんですけどね、いやはや…やられた。

 

長ったらしく書いてしまいましたが、それだけこのコントは私の中で思い出に残る作品です。

 

 

採集(公演「ATOM」より)

 

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最後に、結構長尺の動画を持ってきてしまいました。私が衝撃を受けたラーメンズの作品です。これに関しては何度も見返してしまいました。というかそれを推奨する作品です。

 

ラーメンズのコントの中でも屈指の怪奇?ホラー?コントです。別にお化けが出てくるわけではありません。しかも、このコントの中で最後のシーン以外で怖いシーンはほぼありません。じわじわと、意味が分かるにつれて鳥肌が立っていくような、そんな印象です。伏線を次々と回収していくので、見終わってからもう一度最初から見てみると「あ、なるほど…」となりながらも改めてこのコントの完成度とストーリーの怖さがわかると思います。

 

なんにせよ、このコントのストーリーはリアリティがあるんです。しかも、”妙に”。片桐の役柄はおそらく単純に見たらキチガイに見えるんですが、昨今のニュースなんか見てると、こういう人普通にいるんですよね。ていうか、あなたの周りにもいるんじゃないですか?何かに没頭している人間って、必ずしも良い方向に向かっていくとは限らないですよね、このジャックのように。そこがまた、背筋がぞっとするような事実なんですけどね。

 

ストーリーが進むにつれての空気感の変化、どんでん返しには息をのんでしまうことでしょう。もはやこれはお笑いコンビのコントという域にとどめるのは惜しいな、と私は思います。

 

 

どうでしたか?

 

以上5つのオススメ作品を紹介させていただきました。ラーメンズのコントはどれも少し長めですが、見始めたら止まらなくなってしまうのが特徴です。

 

本当はもっとふざけた感じのコントも載せようかなと思ったんですが、どうしても後半2つのコントを紹介したくて、そしたら紹介分が長くなってしまってこんなことに(笑)。「モーフィング」や「条例」、「不思議の国のニポン」などは若者受けがいいかもしれないなと思ったのでよかったら調べて見てみてほしいですね。

 

…というか、私と同じような感性の人だったら、これをきっかけに100本全部見てしまうかも、しれません。そうしたら、私とラーメンズについて熱く語り合いましょう!それでは。

 

日本の音楽は”殺された”のではなく、”占領された”のかもしれない

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最近の音楽番組で、今までライブハウス中心に活動してきたバンドなんかが出演し始めるという新たな動きが出てきているのは事実だが、やっぱり日本の音楽チャートのトップにいるのはAKBグループであり、ジャニーズである。

 

このブログを見てくれている人みたいに、ある程度音楽が好き!という人以外は結局テレビでよく流れている音楽しか聞かないし、星野源みたいなちょっとしたブームがあったとしても結局それは長続きしないことが多いのである。音楽好きな人たちにしてみれば「そんなことない!最近はCMとかドラマ、映画でワンオク流れてたりするし!」となるだろうが、そんな音楽好きな私たちの母数は日本全体で考えるとそこまで多くはない。多かったとしても今の彼らは”力”をそこまで持っていない。

 

ここで言う”力”は単なる筋力とかそういうパワーではない。冷静に考えてほしい、ミュージシャンは活動を続けるためには売れてお金を稼がなければならない。そのためには自分が出したCDを買ってもらい、ライブに来てもらい、物販でグッズを買ってもらい…と地道な努力が必要であり、それはファンの努力でもある。わざわざバイトで稼いだなけなしのお金をはたいて新譜を買うのだ。そしてそれが、ミュージシャンの今後につながる。

 

 

しかし。

 

 

巷で叫ばれているように、今音楽業界は危機を迎えていると捉えられることが多い。まず、CDが売れない。これが一番の理由である。インターネットの普及で違法ダウンロードが容易にできる世の中になり、最近ではアプリでも無料で音楽が聴けちゃう。「どうせタダで聴けるなら、CDなんて高い金出して買う必要ないな」という考えに至らせてしまったのだ。そう、少し大げさに言えば、今の時代音楽に金をかける必要性がないのだ。

 

 

ダウンロードした曲をiphoneに入れて聞ければそれでいい。別にそこまで熱狂的なファンでもないからライブに行かなくてもいいか。と、これはまさに負のスパイラルである。こりゃ、ライブハウスもどんどん潰れていくわけである(これが原因なのかはわからないが)。このように、ファンなどが持っていたはずの、使っていたはずの”力”、端的に言えば財力を消費する意欲は失われつつある。

 

 

でも、売れてるバンドもいっぱいいるだろ!!

 

 

とはいっても、ここ数年のなかでは2016年は結構音楽的には良い変化があった年だと私は考える。先ほども言ったように、音楽番組にそれこそRADやマンウィズ、岡崎体育なんていう下北でのさばってた大王みたいなやつまでもが出演するようになり、プロモーション効果は絶大にあったことだろう。いくつものバンドやアーティストがメジャーな存在へ羽ばたいていっている姿を目の当たりにした気がする。

 

音楽フェスなんかも多く開催されて、しかも大盛況だし、ツイッターを通じて新しいバンドを探す手間も簡単になっている。おいおい、タイトルなんなんだよ!殺された?全然音楽シーンは盛り上がってるじゃねえか!!

 

 

…と言いたいところなんですが。やっぱり、音楽好きの界隈で盛り上がっているだけであって、日本全体で見ると大したことないんですよ。まず、音楽に対する関心自体が低い。紅白でもイエモンの出場で狂喜乱舞してた若者なんてマイノリティですよどうせ。エマのギターちっちぇえよ!もっと出せよ音量!!みたいなこと言ってたの俺だけ説。

 

夏の大型ロックフェス、ROCK IN JAPAN FESTIVAL。2016年の来場者数は4日間合計で約27万人。1億分の27万です。27万だけ聴くと凄いけど、まあこんなもんなんですよ。いや、凄いけどね、この来場者数。

 

 

殺された?というより…

 

今が盛り上がっていない、とは言いません。でも、日本全体で見ると音楽の勢いは昔に比べるとまるでないように思えてしまいます。…え?昔を知らないくせにそんなこと言うな?この懐古厨が?まあまあ、落ち着いて。ちょっとこちらをご覧になってくださいよ。

 

 


1
235.1
LOVE LOVE LOVE
DREAMS COME TRUE
1995/7/24

2
210.3
WOW WAR TONIGHT
~時には起こせよムーヴメント~
H Jungle with t
1995/3/15

3
187.0
HELLO
福山雅治
1995/2/6

4
183.5
Tomorrow never knows
Mr.Children
1994/11/10

5
179.2
シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~
Mr.Children
1995/8/10

6
173.5
Hello,Again~昔からある場所~
MY LITTLE LOVER
1995/8/21

7
171.6
奇跡の地球
桑田佳祐Mr.Children
1995/1/23

8
166.5
TOMORROW
岡本真夜
1995/5/10

9
159.4
ロビンソン
スピッツ
1995/4/5

10
158.8
LOVE PHANTOM
B'z
1995/10/11

(引用元:http://www.musictvprogram.com/corner-ranking-1995.html

 

 

見づらくてすいません。これは、私の生まれた1995年の年間CDシングル売り上げランキングです。ミスチルが結構多いですが、多様性のあるランキングになってますね。マイリトルラバーとかあほみたいに懐かしいですね。小さいころによく聞いた覚えがあります。この他にも少し下の順位にTRFシャ乱Qなど個性あふれる面々が揃ってますね。CDの売り上げ枚数を見ても、全体的にばらけてる上にミリオンヒットが多数出ていることがわかります。J-POPの全盛期ですね。

 

 

では、今のランキングを踏まえた上で、2016年の年間CDシングル売り上げランキングを見てみましょう。

 

1位

1,519,387
AKB48「翼はいらない」
16/06/01

2位
1,294,962
AKB48「LOVE TRIP/しあわせを分けなさい」
16/08/31

3位
1,213,660
AKB48「君はメロディー」
16/03/09

4位
1,202,533
AKB48「ハイテンション」
16/11/16

5位
910,811
乃木坂46「サヨナラの意味」
16/07/26

6位
851,229
乃木坂46「裸足でSummer」
16/11/09

7位
828,533
嵐「I seek/Daylight」
16/05/18

8位
828,315
乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」
16/03/23

9位
541,121
嵐「復活LOVE」
16/02/24

10位
471,619
嵐「Power of the Paradise」
16/09/14

 

(引用元:http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n369583

 

 

…(唖然)。

 

 

調べてみるまではここまで酷いとは思っていませんでした。乃木坂46をAKBグループとして考えた場合、トップ10の中の7つがAKBグループです。しかも残り3つは嵐、ジャニーズですね。これは殺されたというよりもはや”占領”です。流行とかいうレベルじゃありません。握手券というおまけの力で、他の追随を全く許していない状況です。ワンオクだったりRADだったりも頑張っているけど、どうしてもこいつらの牙城は崩せそうにありません。というか、先ほどのランキングと比較すると、圧倒的にCDの売り上げ枚数が少ない消費者の購買意欲が薄れてしまっていては下剋上すら起こせません。

 

ちなみに、このランキングで初めてジャニーズ、AKBグループ以外が出てくるのが27位のハイスタです。どうなってんねん、日本の音楽チャート。27位て…。

 

 

音楽チャートって、意味あるの?

 

こんな感じでランキングを参考に考察をしてきたわけですが、正直こんなランキング誰が見てるんだよ?意味あんのかよ?という意見もあると思います。しかし、このランキングは現在の日本の音楽の状況が一目でわかるものでもあるのです。

 

確かにここに星野源はないしRADもありません。そして、いずれ公式に発表されるであろうこのランキングを見て「なんだ、またAKBだらけか。つまんねえの」と言って匙を投げてしまわれかねない。すると、上位層のせいで、下まで養分が届かない状況になってしまう。このままでは根の方から腐っていってしまうわけです。興味という大切な感情を殺しにかかっています。

 

色んなミュージシャンがランクインしていて、その中からお気に入りを見つける、なんてのは楽しい作業だったりするもんです。それなのに、一部のアーティストによる”占領”によって一般大衆の「新しい音楽との出会い」が阻まれてしまっているのは由々しき事態です。

 

私は微力ながらこういったブログで音楽のニュースを取り上げ、少しでも多くの人に色んな音楽を知ってもらうのが力になると信じています。口コミって目には見えないけど、凄いものだと思ってますしね(笑)。

 

音楽の将来のためにも、小さなことからコツコツと。巻き返してやりましょう。

2016年にこの世を去った、偉大なミュージシャンたちを知ってほしい

 

 

もう昨年になってしまいましたが、2016年は激動の年でした。それは、音楽業界にも言えることです。日本では宇多田ヒカルさんの復活アルバムのリリースやASKAさんの薬物報道など、良いニュースも悪いニュースも多く報じられました。

 

 

では、海の向こう、世界ではどんなことがあったんでしょうか。ボブ・ディランノーベル文学賞を受賞した、なんてのは日本でも話題になりましたが、一番印象に残っているのは、偉大なミュージシャンたちが相次いで亡くなってしまったことです。日本でも永六輔さんが7月にお亡くなりになりましたが、アメリカやイギリスでも多くのミュージシャンの方が帰らぬ人となりました。イーグルスグレン・フライレナード・コーエンも特集したい気持ちは山々なんですが、今回は特に衝撃度の高かった、というより知名度も圧倒的だった3人について紹介したいと思います。

 

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デヴィッド・ボウイ(1947~2016)

 

2016年の初め、1月10日に衝撃的なニュースが世界中に発信されました。それは、その2日前にアルバム「★(ブラックスター)」をリリースしたばかりのミュージシャン、デヴィッド・ボウイの訃報でした。

 

正直私は彼の音楽をある程度しか聞いていなかったんですが、雑誌『NME』がミュージシャンを対象に行ったアンケートでは、「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」に選ばれているような、あまりにも有名だった彼の死には私も驚きを隠せませんでした。しかし、最近の音楽好きな中高生でも曲を聴いたことすらないかもしれません。まあおそらく今の20代後半以降の方々は「ジギー・スターダスト」くらいは知ってるんじゃないかなと思いますが…。なので、少しだけ彼がどんな音楽家で、どんな曲を作ったのかを皆さんにも知ってもらおうと思います。

 

 

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奇抜な衣装に、艶やかなメイク。今の日本のミュージシャンでいうとドレスコーズの志 磨遼平なんかが雰囲気としては似ているかもしれません。

 

ボウイは1970年代にイギリスで流行したグラムロックという音楽ジャンルの中心人物でした。男性でもきらびやかで濃いメイクを施し、中性的かつSFや古い映画を彷彿とさせるファッション性を持ったミュージシャンが、宇宙的でいてシンプルなビートの音楽を演奏するというものです。日本でも時を同じくして流行していたそうですね。

 

グラムロックというジャンル自体は衰退していきますが、ボウイ自身はそれだけにとどまらない人物でした。自らが作り上げたボウイ像を次々とぶち壊していくような人間だったのです。ポップロックプログレ、ファンク、ダンス、アンビエント、テクノ…常に変化を求め、それでもなおかつ成功を続けてきた音楽家、それがデヴィッド・ボウイでした。また映画「地球に落ちてきた男」をきっかけに俳優としても活躍を果たし、彼の活動は多岐にわたりました。

 

彼は最後のアルバム、「★(ブラックスター)」においても1曲目の「Blackstar」の10分にもわたる長い時間の中でいくつもの実験的な挑戦を試みたように思えます。この10分間の中での様々な展開は、これからの音楽の未来を想起させるような前衛的なものだと感じました。…しかし、彼は69歳という若さでこの世を去りました。おそらく死期を悟っていただろうボウイは、終わりが近づいてもなお挑戦をやめなかったんだ、と私は捉えます。

 

 

 

プリンス(1958~2016)

 

音楽業界で、天才と呼ばれるような人のことを「ミュージシャンズミュージシャン」と呼称することがある。これは、一般消費者受けが必ずしも良くないとしても、同業者からの評価は圧倒的に高い人物のことを指す。このプリンスというミュージシャンもそう呼ばれる人物の一人でした。

 

ギター、ベース、キーボード、ドラムなど約20種類に及ぶ楽器を演奏でき、作曲・編曲・演奏・レコーディング・プロデュースを大体1人で行う、完璧超人なわけです。そんな彼が4月に亡くなったというニュースが当時日本にも飛び込んできました。死因は、インフルエンザによる苦しみを抑えるための鎮痛剤の多量摂取による中毒死と言われています。それにしても、享年57歳。早すぎる死でした。

 

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プリンスと言えば、私はこの「Purple Rain」が思い浮かびます。彼の音楽性はロックに革命をもたらしたと言っていいと思います。黒人音楽といえばジャズやファンクがありますが、彼はそれらでメインで使われるような管楽器、主にサックスやトランペットの代わりにシンセサイザーを用いました。それが、黒人のプリンスが新たに作り上げた音楽の形であり、それは後にミネアポリスサウンドと形容されます。

 

また、ギタリストとしてのプリンスの評価もとても高いのです。あのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリスト、トム・モレロがプリンスのギタープレイを大絶賛していました。

 

彼のプレイは実に感動的で、素晴らしくメロディックで、生々しく、独創的で魂を揺さぶる。そして、信じられないかもしれないけど、彼は超人的な速さでネックを上げ下げして、パガニーニみたいな速弾きをするんだ。ダルウィーシュみたいに回りながらね。ソロは80小節くらい続いて、テクニックとほのかな激情が、高揚感あふれる、壮大なクライマックスへ向けて高まっていく。ソロの最後の方では、ステージにいるロックの偉人たちの姿がほとんど見えなくなっていた。紫の雲に隠れてね。圧巻だよ。プリンスは、唯一無二の存在だったんだ。

 

トム・モレロ

http://rollingstonejapan.com/articles/detail/25974/2/1/1

 

彼ほどにわかりやすく「上手い」ギタリストもいない。テクニックにしろ見せ方にしろ多くの引き出しを持っていて、絵に描いたようなギターヒーローなのである。しかし、彼がギタリストとして過小評価されている事実もある。それは、何でもできてしまうマルチな才能の弊害なのかもしれない。

 

 

 

また、彼のファッションセンス、いで立ちは多くの人々に影響を与えました。

 

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…これは、まあ、その、おしゃれなのかわかんないですけどね(笑)。

 

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そうそう、これこれ。襟を立てて、胸元を開けてそこから胸毛がちらり。ワイルドかつセクシーなのがプリンスのイメージではあります。とにかく、彼は艶やかでどこか危ない雰囲気を醸し出していました。言うなれば変態、なのでしょうか。それは必ずしも良い影響ばかりではないでしょうが、プリンスを語る上では欠かせない要素の一つではあります。

 

何はともあれ、彼の死はアメリカで大きな悲しみを生みました。連日報道されていた大統領選を差し置いて、プリンスの死は大々的に報じられました。それほどに、彼は偉大な天才的ミュージシャンズミュージシャンと捉えられていたのでしょう。プリンス、という音楽のジャンルはこれからも語り継がれていくはずです。

 

 

 

ジョージ・マイケル(1963~2016)

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早速ですがこの歌を皆さん聞いたことがありますか?おそらく、今年のクリスマスに一度は聴いたんじゃないでしょうか、街中でも良く流れていたと思います。1985年にイギリスのデュオ「Wham!」の大ヒット曲、「ラストクリスマス」です。

 

Wham!」はこの他にも1980年代に多くのヒット曲を連発し、世界的なミュージシャンとして活躍しました。「Wake Me Up Before You Go-Go 」や「Freedom」はCMなどテレビでも流れていたので皆さんも一度は耳にしたことがあるはずです。

 

そんなデュオの片方であり、ソロシンガーとしてもグラミー賞を受賞するなどしたシンガー、ジョージ・マイケルまでもが2016年12月にこの世を去りました。なんと、53歳という若さでした。

 

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彼らの曲のポップさとその容姿でアイドル的な印象が強いため、写真左のジョージ・マイケルがシンガーソングライターであることはなかなか知られていない事実だったりします。なので実際はWham!ジョージありきのデュオなんですが、相方のアンドリュー・リッジリーも彼にとっては欠かせない存在だったようです。

 

彼らは曲がキャッチーであり、歌声は言わずもがな素晴らしく、売れるために必要なものを十分に備えたミュージシャンでした。とはいえ、上記にもある通りジョージの才能の部分が大きく、1986年には解散を発表、そしてすぐにジョージはソロ活動を始めました。

 

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こちらがグラミー賞を獲得したアルバムに収録されている楽曲「Faith」です。こりゃ、売れますね。歯切れのいいアコースティックギター、盛り上がるようで焦らすような憎い構成、そして彼特有のポップな歌声とキャッチーなメロディ。どれをとっても、今聴いてもノリノリになってしまう素晴らしい楽曲です。才能に満ち溢れてますね…。

 

まあそんな彼なんですが私生活では少し問題も。公衆わいせつの現行犯で逮捕されたり、麻薬の使用で逮捕されたり、ちょっとアブナイ一面も。また、彼はゲイであることを公表しています。まあ、見た目からしたら…そうですよね(失礼)。

 

 

私生活は置いておいて、ジョージはシンガーソングライターとしての才能はずば抜けたものがあり、いくつもの名ナンバーを世に送り出しました。Wham!としてもジョージ・マイケルとしても、輝かしい功績を残しました。しかし、そんな彼が12月25日、奇しくもクリスマスに人生を終えました。2016年の終わりに聴く「ラストクリスマス」は一味違った歌に僕には聴こえました。

 

 

 

最後に

 

音楽は確かにレコードやCDという形でいつまでも残り続けます。とはいえ、その音楽を生み出した本人がいなくなってしまっては、本人の声を、歌を、演奏を生で聴くことはできなくなってしまうのです。そして、その時はいつ訪れるのか誰にもわかりません。「できるだけ生で音楽を聴きに行くべきだ」とは言いませんが、もしもライブに行く機会があるなら、そこで聴く音楽をひとつひとつ心に刻んでいくべきだと私は思います。それが、せめてものミュージシャンへの敬意にもなるとも、思います。

新年早々、世間を賑わせたのは…またもや野田洋次郎

 

新年あけましておめでとうございます。今年もこのブログをよろしくお願いいたします。

 

 

さて、挨拶はほどほどにしておいて、皆さん良い年越しを過ごせたでしょうか?様々な形で新年を迎えたとは思いますが、くれぐれも二日酔いなんかにはご注意を。昼からお酒はやっぱり厳しいです。さっきまで潰れてました。

 

大晦日はテレビ番組にくぎ付けだったんですが、紅白歌合戦も賛否両論ありましたね…まあ、私はイエモンが見れただけでも満足です、あと東京事変のメンバーがまた地上波で見れたというのも大きな収穫でしたね。宇多田ヒカルも聴けてほくほくでした。何年ぶりに紅白ちゃんとほぼ全部見たんだろう、いつもガキ使だったのに(笑)。

 

 

年が明けて…

 

まあそんなこんなで紅白歌合戦やら新年早々のCDTVやら、音楽番組がたくさんあって、なおかつ年越しライブなんかも各地で開催されていたみたいで、今年も年の瀬は音楽で溢れていましたね、この国は。深夜3時くらいに限界が来て眠りについた私は、遅めの起床で1月1日の朝を迎えたわけです。とりあえずあけおめラインの返信を済ませてから、なんとなくツイッターを覗いてみました。すると…何やら新年早々ツイッターがざわついています。その原因は…

 

 

 

 

 

また君かね、野田君。紅白のツインドラムによる前前前世もよかったし、CDJでのライブも大盛況だったらしいじゃないか。映画「君の名は。」がきっかけで2016年の顔と言っても過言ではないくらいに話題をかっさらっていたのに、2017年の始まりもまた君の話題かい。しかも、色恋沙汰。オイオイオイ、死ぬわアイツ。

 

そういえば、野田洋次郎と言えば過去に有名人との恋愛が取沙汰されていたよなあ。臼田あさ美とか吉高由里子とか、結構ビッグネームと付き合ってたみたい…まあ確かにあんな作詞作曲のセンスあってオシャレなんだからモテるわな。イケメンかどうかは個人の判断に委ねます。

 

 

じゃあ今度の恋人って誰なんだ?またもや、みんなが知ってるような大物女優とか…え?ダウンタウンの浜ちゃ…あ、前田敦子さんね。って、えええ!?予想だにしなかった名前が飛び込んできたな。過去には俳優の佐藤健とか歌舞伎俳優の尾上松也との熱愛もあったけど、今度は野田…顔の好み幅広いっすね(失礼)。

 

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しかし、Twitterではお互いに熱愛報道を否定

 

先ほどの野田さんのツイート通り、野田さんサイドはこの報道は事実無根のでっち上げだとコメント。また、前田さんサイドも…

 

 

 

 

お互いに否定しているということは、デマの報道だったと言っていいのかもしれませんね。口裏合わせしてるんじゃねーの?とかの可能性もありますが、まあ彼らの言葉を信じましょう。

 

っていうか、元旦のスポーツ紙なんてそういえば飛ばし記事が恒例みたいなもんですよね。調べてみたら、2015年の元旦には松坂桃李綾瀬はるかの熱愛なんかも報じられていて、それも結局飛ばしだったことからも、おそらくこの報道も事実ではないんでしょうね。スポーツ紙も大変ですね、お疲れ様です。

 

 

しかし、野田洋次郎という男は…

 

今回の熱愛疑惑は置いておいて、調べているうちに彼がボーカルを務める…って言わなくてもわかるだろうけど、RADWIMPSの曲の中には野田の過去の彼女について書いている曲もあるらしく、その中でも「五月の蠅」という曲はあの吉高由里子について書いた歌ではないかという疑惑がネット上では多く見られました。破局した理由の一つに、吉高由里子の精神状態が不安定だった、なんて報道もありましたから…歌詞を見るからに、それもその疑惑が浮上した原因かもしれません。

 

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この曲の歌詞、なかなか過激でして、俺は結構ドン引きしてしまったクチです。「死体になった君が見たい」だとか「腸でなわとびするんだ」とか、おいおいサイコパスかよ!!!と叫びたくなるような歌詞なんですわこれが。この曲が書かれた時期が破局するよりもだいぶ前だから、直接的な関係性がある可能性は高くはないとはいえ、もしも、これが吉高由里子に対してのメッセージ性がある歌詞なら相当な憎悪がなきゃ書けないと思うんですよねえ…

 

君を見てるとまるで 自分が世界一汚れなき人間に思えてきたりもするんですが
あいにくそんな遠回りせずとも僕は僕を大事にできるからもういらないよ

 

(引用元:五月の蠅/RADWIMPS)

 

 

タイトル自体が「五月蠅い」って意味だと捉えられますしね、確かに吉高由里子うるさそうだもんな…とかまあ色んな妄想が膨らんでしまいますから、ここまでにしておきましょう。

 

ただ、野田洋次郎は前前前世みたいな曲だけ書いてるような純粋無垢な青年、ではないということだけはわかったと思います。というか、何というか…恋愛は人を変えてしまうんだろうね…あぁ、新年から背筋がぞっとしました。このくらいで、それでは。